ストレスマッハのローグライクRPG「Darkest Dungeon」絶望の中に希望を見出すハードコアな作品
【Darkest Dungeonの特徴】
- ターン制RPG
- ローグライク要素あり
- ダークファンタジー
- 高難易度
- ダンジョン探索
【Darkest Dungeonの感想】
- 高難易度好きにぴったり
- ダンジョンの周回も気を抜けず、緊張感あるいいバランス
- 狙い通りに戦闘が進めばかなり楽しい
- 戦闘だけでなく、アイテム収集やキャラクターの育成、拠点の拡張などの要素が重要
- とことんプレイヤーを追い詰めて絶望させられる
【個人的な見解】
ダークファンタジーの世界観と特徴的なデザインの今作に惹かれ、とてつもなく難しいと話題だったので迷わず購入に至りました。
ゲームシステム自体はターン制のRPGという事で、慣れ親しんでいる分飲み込みは早かったです。では今作の何が難しいのかと聞かれると、筆者は「リソース」と「ステータス」だと考えます。リソースについては拠点拡張の資源、治療と強化に必要な資金のリソースと、ダンジョン攻略前の準備で購入する物資のリソースの2つになります。
どこにどれだけリソースを割くのか、優先順位や計画性を持ってダンジョン以外の拠点でも気が抜けないリソース管理、ダンジョンに持ち込むアイテムが足りなければ、不足した物資がきっかけとなり次々と弊害が生じ、パーティを追い詰めることになります。
反対に物資を過剰に供給してしまえば資金の無駄になり、最悪の場合はダンジョンで拾う戦利品と競合になり捨ててしまうことにもなります。ステータスについてはDarkest Dungeon特有の「ストレス」システムがゲームを難しくしている要因だと思います。パーティメンバー各々にストレスのゲージが設けられており、ゲージが限界まで貯まるとキャラクターの精神は崩壊し、プレイヤーによる指示や制御が効かなくなります。自傷や仲間への攻撃、指示の無視などむしろこちらがストレスを抱えるレベルです。ストレスを受ける要因は敵からストレスを与えられる攻撃だけでなく、食事をしなかったりトラップを踏んだり、様々な部分が影響してきます。
ついでに発狂している味方のストレスは伝染する上、貯まったストレスは解消できにくく貯まりやすいです。一度発狂させてしまうとパーティの建て直しが困難になり、ダンジョン攻略が失敗に終わることも少なくないです。
パーティメンバーは倒されてしまうと二度と復活できません。育てたキャラはロストしてしまいます。また新たにメンバーを雇い、育てる必要があります。キャラには役職ごとに攻撃アクションは決まっていますが、幾つかある中の一部をランダムで覚えている且つ、個性的な「良い癖」、「悪い癖」を身につけています。育てて行けば行く程に癖は増えるので、全く同じキャラクターには巡り合えないと思ってください。
キャラは困難なダンジョンを掻い潜り抜けてきた戦友と言えるほどに愛着がわいてしまいます。そこもまたダーケストダンジョンの魅力かも知れませんね。もちろんダンジョンを攻略出来れば達成感はとてつもないものがあります。非常に面白いゲームですが、プレイヤー自身このゲームからリアルのストレスを抱える可能性があり、精神衛生上ストレス発散できるゲームを用意することをお勧めします。